症候
神経・精神 (13)
四肢筋力低下
・原因はmotor neuron disease、末梢神経疾患、筋疾患
・原則的に腱反射は減弱、消失する
・症状の進行する速度は重要な鑑別点である
・四肢麻痺であっても初期には対麻痺である場合がある

① 進行が急激である場合
ギラン・バレー症候群
- ・症状の進行速度はピークまで12時間〜6週間と非常に幅が広い
重症筋無力症
- ・複視、球麻痺などの脳神経症状と症状の日内変動、易疲労性
CIDP
- ・症状は2ヶ月以上にわたって進行あるいは再発を繰り返す
周期性四肢麻痺
- ・低K性と高K性がある
薬剤性ミオパチー
- ・急性ないし亜急性に進行する
ボツリヌス中毒
- ・四肢麻痺に先立って、まず消化器症状、つぎに脳神経症状(複視、眼瞼下垂、顔面神経麻痺、発語・構語障害など)が先行する
② 緩徐に進行する場合
筋萎縮性側索硬化症
筋緊張性ジストロフィー
- ・西洋斧様顔貌、ミオトニア
ギラン・バレー症候群
- ・症状の進行速度はピークまで12時間〜6週間と非常に幅が広い
ランバート・イートン筋無力症候群
多発性筋炎・皮膚筋炎
- ・発熱、全身倦怠感などの全身症状と特徴的な皮膚所見
薬剤性ミオパチー
- ・急性ないし亜急性に進行する